結婚前に初めて夫の実家に行った時に起きた衝撃的な出来事は、その日から30年以上経った今でも忘れられません。
それは長年続いた嫁姑バトルの始まりでした……今回はその1回目となる「初対面時の衝撃エピソード」をご紹介します。
コンテンツ
初対面の息子の彼女に「お酢」を出した姑
初めて夫(当時は彼氏)の実家(義実家)を訪問したのは、梅雨の終わりごろの蒸し暑い日でした。
義実家に着いた時点で暑さと緊張でのどがカラカラだった私は、当時は彼ママだった義母が持ってきたリンゴジュースっぽい飲み物に手を伸ばしました。
しかしそれを口に含んだ瞬間、私は勢いよく吹き出しそうになりました。のどがヒリヒリするほど強い酸味と変な甘味、そして強烈な酢のにおいが口に広がったからです。
なんと、その飲み物はまさかのお酢(穀物酢)だったのです。ご丁寧にも甘味としてハチミツを入れてくださったようです。
それでもお酢を飲み物として客に出す時点で
非常識極まりない
と私は思いますが。
私よりのどが渇いていた夫はそれを一気に飲んでしまったのですが、その直後に激しくむせていました。
その後すぐ夫は義母と別室に行ってしばらく戻ってきませんでした。おそらくその件について抗議していたと思われます。
私に敵意をむき出しにした姑
その時、私ははっきり気づきました。
……あ、この人私が死ぬほど嫌いなんだ。だから敵意をむき出しにしているのだ。
と。
その瞬間思考が全面ストップして頭が混乱しましたが、とりあえず心の動揺を鎮めて平常心を取り戻しました。
そして、「今はダメでも、時間が経てばお互いにわかり合える日も来るだろう。大事な息子が自らの伴侶として選んだ人間なのだから…」と安易に考え、そのまま結婚に進んでしまいました。
その判断は大間違いでした。
それは姑、後には大姑(姑の実母)や舅も加わって延々と続いた嫌がらせの序章にすぎなかったのです。
結婚から30年以上経った今は当時の自分に
「逃げて!結婚してはダメ!」
と全力で呼びかけたい気持ちです。手遅れだけど。
ちなみに、後日姑は夫の兄弟の彼女が実家に来た時も「穀物酢」を出し、その直後に彼女が兄弟に別れを告げたそう。で、その兄弟は激怒して実家によりつかなくなりました。彼女は私よりずっと賢かったようです…
その時結婚を断念すべきだった…と今は思う
今思えば、その時夫との結婚を断念するべきでした。その後苦労することはすでに予想できたからです。
ずっと味方として義父母から私をかばってくれた夫には悪いのですが、彼と別れて他の人と結婚した方が苦労は少なかったと思います。
当時は20代前半でしたから、もっと親がまともな人とのご縁もあったでしょう。(笑)
まあ、今さらそんなことを言ってもしょうがないのですけど。(遠い目)
「結婚は勢いでするもの」とよく言われます。しかし、私は今
勢いで結婚しなければよかった
人生の一番大事な場面でミスを犯した
と後悔しています。
その結果、何事にも慎重に行動するようになり失敗は激減。その反面、判断ミスによる失敗を恐れ過ぎて次の一歩を踏み出せなくなりました。
昔は物おじしない性格だったのですが、その日を境に180度性格が変わってしまったようです。
怖いですねえ…(と他人事のように言う)
将来姑と同じ感情を持つのか?と不安に…
実は、「将来自分も子どもたちの配偶者となる人に対して姑と同じ感情を持つのだろうか?」とずっと不安でした。
しかし、幸いにも私にはそのような感情が起きませんでした。子どもがすべて結婚した今もそれは同じです。一定の距離を保っている限りは大丈夫だと思います。
だからこそ、今も姑が初対面の息子の彼女に明確な敵意を向ける気持ちはまったくわかりません。性格の違いかもしれませんが、そこは姑とまったく違っていて本当に良かったと思っています。
ただ、距離が近すぎると実の親子でもうまくいきません。その配偶者なら、なおうまくいかないでしょう。その結果、私が子どもたちの配偶者に敵意を持つ恐れはありますので、そこは重々気をつけたいと思います。
画像引用元:いらすとや